犬と猫のトイレトレーニングのポイントについて|失敗ゼロを目指すための秘訣

犬や猫を家族に迎えた際、まず取り組むべきしつけとして挙げられるのがトイレトレーニングです。

ただ、人間と生活する上で必ず必要なしつけではあるものの、うまくいかずに困っている飼い主様も多いのではないでしょうか。

今回は犬と猫のトイレトレーニングについて、その重要性やしつけの方法などについてご紹介します。

 

■目次
1.なぜトイレトレーニングが必要なのか
2.トイレを失敗する原因と対処法
3.トイレの選び方
4.トイレ掃除のポイント
5.しつけの方法
6.まとめ

 

なぜトイレトレーニングが必要なのか

トイレトレーニングがしっかりできていないと、犬や猫が絨毯やフローリングなど、様々な場所で排泄してしまうことがあり、家の中を自由に歩かせることが難しくなってしまいます。

また、トイレトレーニングは災害時にも非常に重要です。避難所など、普段とは異なる環境で他の動物や人に配慮して生活するためには、普段からペットシーツを使用して排泄できるよう訓練しておく必要があります

 

トイレを失敗する原因と対処法

トイレを失敗する原因は、主に以下が考えられます。

 

トイレ以外の場所をトイレだと勘違いしている
寝床とトイレの距離が近い
トイレの場所が人目につきやすい場所にある
トイレに失敗したときに叱られる
自宅のトイレ自体を気に入っていない など

 

愛犬や愛猫がトイレに失敗してしまった場合、叱ることなく、掃除をしましょう
叱ることで飼い主様が反応してくれると勘違いして、トイレ以外の場所で排泄した方がかまってもらえると認識してしまったり、叱られることで萎縮して、排泄を飼い主様に見られないよう隠れてするようになってしまったりと、余計にトイレを失敗しやすくなるためです。

 

トイレの選び方

犬や猫に合ったトイレの選び方は以下を参考にするとよいでしょう。

 

サイズ:愛犬や愛猫の大きさに合ったトイレを選びましょう。小さすぎると使いづらく、大きすぎると場所を取ります。

 

素材:プラスチックや陶器製のトイレが一般的です。掃除のしやすさと耐久性を考慮するとよいでしょう。

 

吸収材:愛犬や愛猫の好みに合った砂を選びましょう。消臭効果や吸収力の高いものがおすすめです。

 

設置場所:人通りの少ない静かな場所に設置し、複数の動物と暮らしている場合は、トイレも複数用意しましょう。

 

導入期間:新しいトイレに徐々に慣れさせるため、旧トイレと並べて設置し、徐々に旧トイレを撤去していきましょう。

 

清潔さ:トイレは定期的に掃除し、清潔に保ちましょう。汚れたトイレは粗相の原因になります。

 

トイレ掃除のポイント

愛犬愛猫が快適にトイレを使い続けるためには、こまめな掃除が重要です。以下を参考に掃除を行いましょう。

 

①毎日の掃除

・固形物は毎日取り除き、トイレをきれいな状態に保ちましょう。
・猫砂やシーツは、汚れや臭いがひどくなる前に交換しましょう。

 

②週に1〜2回の掃除

・トイレ全体を洗浄します。プラスチック製はぬるま湯と中性洗剤で洗い、陶器製は適切な洗剤を使用することが重要です。
・洗浄後は完全に乾燥させてから、新しい猫砂やシーツを敷きましょう。

 

③消臭と衛生管理

・犬用トイレシーツは、消臭効果のあるものを選びましょう。
・猫砂は、消臭タイプや抗菌タイプのものを使用すると効果的です。
・トイレ周辺の床や壁も定期的に清掃し、臭いや汚れを防ぎます。

 

④トイレの交換

・プラスチック製のトイレは、傷や汚れがひどくなったら交換しましょう。
・陶器製のトイレは、ひびや欠けが生じたら交換しましょう。

 

しつけの方法

トイレトレーニングは、子犬や子猫のうちから始めることが理想的です。
しかし、家族に迎えてから新しい環境に慣れるまでは犬や猫も警戒しているため、行動範囲をリビングだけなど、一部屋に制限し、そこに静かに休める場所(クレートやケージなど)とトイレスペースを用意して様子をみましょう

犬や猫はとてもきれい好きな動物なので、自分が寝る場所と排泄する場所が近いことを本能的に嫌がります。そのため、休むスペースとトイレスペースは距離を離して設置することが大切です。

加えて、犬や猫は排泄時に無防備な状態になるため、周囲から見られると緊張してしまい、トイレを我慢することがあります。そのため、できるだけ人目につかず、安心して排泄できるトイレの場所を設けることが重要です。

しかし、人目につきにくい場所は、愛犬や愛猫が排泄したかどうかを確認しにくくなります。そのため、排泄をしたかどうか見落としてしまったり、トイレ掃除を忘れてしまったりするなどのデメリットもあります。
人目につきにくい場所にトイレを置くことが難しい場合は、トイレの周囲にパーティションなど目隠しとなるものを設置したり、机の下などの空きスペースを利用したりすることをお勧めします。

犬や猫が落ち着かずにそわそわと歩いたり、地面のにおいを嗅いだりした場合は、トイレのサインかもしれません。最初は、そっと犬や猫をトイレの場所へ誘導させ、排泄が成功するように手助けしてあげましょう。また、ペットシーツでの排泄に成功した際は、たくさん褒めて、排泄と褒められることを関連付けましょう。そうすることで自発的にトイレに行くように促すことができます

トイレトレーニングはすぐに成功するとは限らないため、根気強くしつけを行う必要があります。

 

まとめ

トイレトレーニングは犬や猫のしつけの中でも特に重要です。普段の生活だけでなく災害時にも大きく影響します。そのため、家族に犬や猫を迎えた段階でなるべく早めにトレーニングを行うことをおすすめします。

もしトレーニングがうまくいかない場合は、生活環境や犬や猫の性格などの影響もあるため、犬のしつけに関して困っている場合は当院までご相談ください。

 

 

愛知県名古屋市守山区
犬や猫、うさぎ、小鳥、ハムスター、フェレットなどの幅広い動物の診療を行う動物病院
『小幡緑地どうぶつ病院』
TEL : 052-778-9377

診療内容はこちらから
WEB予約はこちらから

診察スケジュール

最新の記事

TEL.052-778-9377

【平日・土曜】午前/9:30~12:30 午後/17:00~20:00

【 日・祝 】午前/9:00~12:00(完全予約制※)

※初診や急な体調不良の患者様およびその他
 何かご用件がありましたら、直接お電話いただければ
 当日でもご予約をお取りできます。

【夜間・救急】可能な限り対応します
(時間外費用がかかります)

【 休診日 】水曜日・日曜午後・祝日午後