診療科目

眼科

Ophthalmology

眼科について

犬や猫にとって視覚は、周囲の環境を把握し安全に生活していくために欠かせない五感のひとつです。眼科では、目に関するさまざまな症状を診察しております。眼球は角膜、結膜、ぶどう膜、網膜などの構造に分かれていて、それぞれで発生する病気や必要な処置が異なります。眼科疾患では目に痛みが現れるだけでなく、全身の状態と関連している可能性もあるため、早めの診断と適切な治療が重要です。


また、犬や猫は痛みを隠す傾向があり、見た目ではわかりづらい場合もあります。中には目を細めたりこすったりする様子が見られることもありますが、無症状のまま進行するケースも少なくありません。病気が悪化すると視力の低下や失明に繋がることもあるため、些細な変化でも注意が必要です。


当院では、眼科検査とともに問診や身体検査を取り入れ、より正確な診断を目指しております。眼科検査では、スリットランプ検査、フルオレセイン染色検査、眼圧検査や眼底検査などによって、病変の場所を特定したり、その原因を推測しすることが可能になります。

Typical diseases

代表的な眼科の病気

角膜潰瘍

角膜潰瘍は、目の表面を覆う透明な膜「角膜」に傷がつき、そこから炎症や感染が起こる病気です。目を細める、涙が増える、充血するといった症状が見られ、強い痛みを伴うことも少なくありません。初期は軽い傷でも、進行が早く、放置すると角膜に穴があく「穿孔」や視力低下、最悪の場合は失明につながることもあるため、早期の対応が非常に重要な眼科疾患です。特に目が大きく突出している短頭種では注意が必要です。

原因と治療について

角膜潰瘍の原因には、草や枝などによる外傷、砂やゴミといった異物の侵入、逆さまつ毛やまぶたの異常、ドライアイ、細菌感染などが挙げられます。特にシーズー、チワワ、パグ、フレンチ・ブルドッグなどの短頭種は、角膜が外的刺激を受けやすく、発症リスクが高いとされています。

治療は潰瘍の深さや重症度によって異なり、軽度の場合は点眼薬による内科的治療で回復が期待できますが、深い潰瘍や治りにくいケースでは、内服薬や外科的処置が必要になることもあります。見た目が改善しても角膜が完全に治癒していない場合があるため、治療の途中で自己判断せず、獣医師の指示に従って最後まで治療を続けることが大切です。
日頃から目の様子をよく観察し、少しでも異変を感じたら早めに動物病院を受診しましょう。